地域全体でブランド力を向上する取り組み
現在、九州の地方都市S市の観光振興の戦略づくりに携わっている。
その業務におけるテーマの一つとして、観光地としてのもてなし度を観光客が判断できるための指標をつくろうとしている。
●天橋立、琵琶湖周辺の取り組み
飲食店や旅館のおもてなしとは、店員の身のこなしや、店舗の意匠、料理の味、価格など、様々あり、それを指標化・数値化することは大変難しい。
そこで、もてなしの判断材料の事例を探していところ、JTBのある方から面白い取り組みを聞いた。
その内容は、以下のようなもの。
・天橋立や琵琶湖周辺では、JTBの支援により、16軒の旅館・ホテルがISO14001(環境マネジメントシステムの国際規格)を取得した。
・16軒の旅館でISOを取得するためには、コンサルティング費用など、数百万円の経費が必要。
・ISO取得は、環境面への意識の高い旅行者にとっては、地域としての環境意識の高さや、旅館・ホテルの信頼度を判断するためのモノサシの一つとなる。
●まずは、個々の店舗の取り組みを応援する仕組みが必要
ミシュランのように★の数で判断しているところもあるが、格付の信頼度の問題や、行政として特定の店舗を格付けすることはできないなどの課題がある。
また、観光地のもてなしを数値化する、指標化するのは、とても難しいことであり、数値で判断できない部分の、人と人の間に流れる空気にこそもてなしが現れるが、観光地を選ぶ際の判断材料になる。
ただ、レベルの高いもてなしを提供する店舗を、行政がおおっぴらに「この店に来て下さい」と宣伝することは、やはり難しい。
地域の特産品を積極的に提供する、安全・安心な地元産品の使用率を高めるなど、店舗や宿泊施設ごとにできる取り組みを行っていくこと、また、行政としてその取り組みをバックアップしていくことが先決かもしれない。
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